かつて致死率ほぼ100%だった猫伝染性腹膜炎(FIP)。近年、新しい抗ウイルス薬により寛解が報告されています。早期発見が治療成功のカギです。
39.5°C以上の発熱が何日も続き、抗生物質に反応しない。FIPの典型的な初期症状。
遊ばなくなる、食べなくなる、寝てばかり。若い猫での急な活動低下は要注意。
腹腔に液体が溜まる腹水。胸水が溜まると呼吸困難も。ウェットタイプの特徴的症状。
ブドウ膜炎、虹彩の色の変化。ドライタイプで見られる眼症状。
ふらつき、発作、後ろ足の麻痺。ドライタイプで中枢神経に病変がある場合。
目や歯茎が黄色くなる。肝臓への影響が出ている状態。
FIP(猫伝染性腹膜炎)は、猫コロナウイルス(FCoV)が体内で変異して発症する致命的な疾患です。多くの猫がFCoVに感染していますが、FIPを発症するのはごく一部(5〜10%)です。
FIPにはウェットタイプ(腹水・胸水が溜まる)とドライタイプ(肉芽腫が臓器にできる)があり、混合型もあります。1歳未満の子猫と多頭飼い環境で発症リスクが高まります。
近年、GS-441524やモルヌピラビルなどの抗ウイルス薬で寛解例が増えています。日本でも動物用医薬品として承認された治療薬が登場し、治療の選択肢が広がっています。早期診断・早期治療が予後を大きく左右します。
CatsMeのAI健康チェックと飼育ログで、体重減少・食欲低下・活動量の変化を早期にキャッチ。若い猫の急な体調変化をデータで記録し、FIPの早期発見をサポートします。
無料で始めるFIP自体は直接うつりません。ただし元となる猫コロナウイルス(FCoV)は糞便を通じて感染します。FCoVは多くの猫が保有しており、FIPに変異するかどうかは個体の免疫状態に依存します。
抗ウイルス薬治療は84日間で30〜100万円以上かかる場合があります。ただし承認薬の登場で費用は下がりつつあります。ペット保険の適用可否も確認してください。
確実な予防法はありませんが、ストレスの少ない環境、トイレの清潔維持、適切な頭数管理が発症リスクを下げます。FCoV検査で陽性でもFIPを発症しない猫がほとんどです。